GOV.UKにおけるコンテンツおよび公開ガイドラインの刷新
英政府のコンテンツ公開担当者向けガイドラインが刷新された。新サイトへの統合と構造の再設計により、約3000人の担当者の利便性を向上させる。
GOV.UKにおいて政府のコンテンツを公開する担当者は約3000人にのぼる。政府デジタルサービス(GDS)のGOV.UKコンテンツ運用チームは、これらの担当者向けのガイドラインを改善するプロジェクトを完了させ、新たに「GOV.UKコンテンツおよび公開ガイドライン」サイトを立ち上げた。これにより、関連するすべてのガイダンスが初めて一箇所に集約され、ナビゲーションが容易になった。
2014年に初めて公開された当時のガイダンスは、スタイルガイド、コンテンツデザイン、公開手順、サポート依頼という4つのマニュアル形式で構成されていた。しかし、コンテンツ運用チームによる調査の結果、いくつかの課題が浮上した。まず、マニュアルがGOV.UK内のコンテンツとして公開されていたため、検索時に他のコンテンツと競合していた。また、個別のマニュアルには専用の検索窓があったものの、4つのマニュアルを横断して検索する方法は存在しなかった。さらにマニュアル自体が長大化し、アコーディオン見出しを用いた章立てでは構造が目的を果たすのに適さなくなっていた。
代替案の評価の結果、チームは「GOV.UK公開デザインガイド」で採用されている静的サイトジェネレーターの使用を決定した。このプラットフォームは、GOV.UKのスタイルやコンポーネントを用いたサイト構築が容易であり、コンテンツをグループ化する2層のタクソノミー(分類体系)を開発できる。また、ガイダンスを単一の場所に集約し、一括検索とナビゲーションを提供可能にする。さらに、公務員向けの執筆および公開ガイドラインとして、GOV.UKの主旨に従い、ガイダンス自体をGOV.UKサイト外へ移行することが適切であると判断した。
新しい構造を計画するにあたり、チームはマニュアルの全セクションを「保持」「統合」「削除」に振り分けた。単層構造だった従来の分類を見直し、サブトピックを設けて管理しやすくした。新タクソノミーはツリーテストで検証され、良好な結果が得られた。続いて、130ページ以上のコンテンツを再設計・再執筆し、チーム内でのワークショップや週次会議を通じてトーンやスタイルの統一を図った。その後、日記調査(ダイアリースタディ)やインタビュー、ユーザビリティテストを含むクローズドなプライベートベータ版での検証を経て、利用者の肯定的な評価を得た。利用者は新しい構造によるナビゲーションの容易さを評価している。現在サイトは公開されており、検索機能の性能改善などが継続的に行われている。
本文書は、英国政府のデジタルプラットフォーム「GOV.UK」において、コンテンツ公開業務を担う約3000人の公務員(パブリッシャー)を対象とした、ガイドライン管理体制の刷新に関する報告である。政府デジタルサービス(GDS)内のコンテンツ運用チームが運営主体となっている。前提として、2014年以降に運用されていた4種のマニュアルが、検索性の低下や構造の肥大化という課題に直面していた状況がある。文書は、サイトの移行、タクソノミーの再設計、コンテンツの再構成というプロセスを経て、新しいガイドラインサイトが導入された時点の報告である。
- 自社の社内規定やマニュアルは、必要とする情報が横断的に検索できる状態になっているか?
- 現在運用しているマニュアルの構造や分類は、最新のコンテンツ量や利用者の行動に即して維持されているか?
- ガイドラインの改善にあたり、利用者のフィードバックを収集する手段が仕組みとして組み込まれているか?