2025年におけるGOV.UKの利用状況と多チャンネル化の進展
2025年のGOV.UKは、Webサイト、アプリ、SNSによる多チャンネル展開を加速させた。各媒体でのトラフィック動向やユーザーの利用実態を報告する。
2025年は、政府との接点をユーザーが滞在する場所に合わせる多チャンネル戦略が本格化した年であった。GOV.UKは、アプリの公開ベータ版リリース、公式SNSチャンネルの展開、Webサイトの改善を行った。GDSはGoogle Analytics、Webサイト内の検索データ、SNSインサイトを用いて利用動向を分析している。
【Webサイトの利用状況】
年間訪問数は1 billion回、ページビュー数は2.3 billion回で、月平均85 million回である。データはGoogle Analyticsのクッキー同意者のみを対象とする。12月時点でデバイス別の内訳はモバイルが61%(622 million)、デスクトップが38%(388 million)、タブレットが1%(12 million)であった。トラフィックの約3分の2はGoogleやBingなどの検索エンジン経由だが、Claude.ai、ChatGPT.com、Perplexity.ai、Gemini.google.comからの流入も増加傾向にある。
注目されたページとして、電子渡航認証(ETA)関連のページが9.8 million回以上閲覧された。また、11月26日の予算案発表に関連する5つの主要ページは、11月22日から30日の間に190,000回の訪問を記録した。
【国際情勢と気象によるトラフィックの変化】
海外紛争や災害時、トラフィックが急増した。インド・パキスタン間の緊張時には、インドの渡航アドバイスページが週1,500回から54,000回、パキスタンが週1,000回から24,000回へ増加した。ハリケーン被害時のジャマイカや選挙後のタンザニアに関連するページでも同様の急増が見られた。また、1月の嵐「Éowyn」の際には関連するプレスリリースが2,000回の訪問と19%のクリック率を記録した。
【GOV.UKアプリ】
7月にリリースされたアプリは12月末時点で316,000回ダウンロードされた。ユーザーの85%がトピック選択や自治体設定によるカスタマイズを行っている。「Benefits(給付金)」「Driving and transport(運転・交通)」「Money and tax(金銭・税)」が主な利用トピックである。リピーターの割合は12月末時点で46%に達した。
【SNSの活用】
Instagram(2.4 millionビュー)、Facebook(9 millionビュー)、Threads(3 millionビュー)、X(19.8 millionビュー)、YouTube(179,900ビュー)の5チャンネルで情報を発信した。Facebookでは緊急警報テストの通知が1.9 millionビュー、Xでは最低賃金改定に関する投稿が2.3 millionビューを記録するなど、各チャネルで広範なリーチを得ている。
本報告は、英国政府のデジタルサービス機関であるGDS(Government Digital Service)が、2025年における英国政府の公式プラットフォーム「GOV.UK」の利用状況をまとめたものである。対象期間は2025年1月1日から12月末まで。Webサイト、公式モバイルアプリ、およびInstagram、Facebook、Threads、X、YouTubeの公式SNSアカウントを通じたユーザーの動向を前提としている。また、データ収集はGoogle Analytics等の計測ツールおよびSNSプラットフォームのインサイト機能に基づいている。
- 自社の提供するチャネル間でのユーザーの移動経路を、どのように定量化しているか?
- 検索エンジン経由の流入において、生成AIサイトからのリファラルをどの程度把握できているか?
- アプリ内の利用履歴データに基づき、リピーター向けに最適化したコンテンツの出し分けを行っているか?