米国の危機対応ホットライン:2025会計年度の利用動向と運営状況
米国会計検査院(GAO)による報告。2025会計年度における「988自殺・危機ライフライン」等の利用件数増加と運営状況に関する調査結果。
988自殺・危機ライフラインは、精神的苦痛や自殺念慮、薬物使用の危機にある人に対して、無料で機密性の高い24時間年中無休のサポートを提供する。国家妊産婦メンタルヘルスホットラインは、メンタルヘルスの課題を抱える妊婦や産後の女性に対し、無料かつ機密性の高い情緒的サポート、リソース、紹介を行う。これら2つのホットラインは保健福祉省(HHS)管轄下にあり、非連邦機関(主に地域の危機対応センターおよび請負業者)が運営を担い、薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)および保健資源・サービス管理庁(HRSA)が監督を担当している。
また、退役軍人危機ラインは、退役軍人、現役軍人、およびその家族に対して専門的かつ機密性の高いサポートを提供する。退役軍人省(VA)がこのラインを運営し、危機対応担当者を直接雇用している。
GAOが確認した月次の機関データに基づくと、2025会計年度を通じて3つのホットラインにおける接触件数は全体的に増加した。例えば、988自殺・危機ライフラインでは、2025会計年度の全接触手法において件数が増加し、2024会計年度と比較して全体で23パーセントの増加となった。さらに、2025会計年度における988自殺・危機ライフラインと退役軍人危機ラインの件数およびパフォーマンス指標の傾向や変動は、過去のGAO報告に基づくと例年と概ね同様であった。また、機関データによれば、これら3つのホットラインを管轄する連邦政府機関では、2025会計年度中にホットラインの監督や運営を行うスタッフの削減が一部発生した。一方で、3つのホットラインの利用者を代表する選択された利害関係者は、当該会計年度中も一貫したサービスが提供されていたと述べている。
本報告は、米国保健福祉省(HHS)および退役軍人省(VA)が管轄する3つの公的ホットラインを対象としている。2025会計年度の運用データおよび関連機関の監督体制を前提としており、調査の対象期間は2025会計年度(2025年9月までを含む)である。GAO(米国会計検査院)が連邦政府のプログラムの効率性やサービスの一貫性を評価する立場から作成した文書である。
- 自社が提供するサービスの利用件数が変動した際、業務フローやリソース配分を維持するための指標をどのように定義しているか?
- 外部の請負業者や委託先と連携する際、サービスの品質を安定させるためにどのような監督体制を構築しているか?