内航海運の省エネ・非化石化に向けた実証事業の採択について
国土交通省は、内航海運の省エネルギー・非化石化を図るため、新たに1件の実証事業を採択した。
国土交通省は、令和6年度「内航海運の省エネ・非化石化推進事業費補助金(内航船舶の省エネ・非化石化推進事業)」の公募を行い、外部有識者による審査を経て、新たに1件の事業を採択した。本事業は、内航海運の省エネルギーおよび非化石化を推進し、二酸化炭素排出量の削減を目指すとともに、内航船舶の省エネ格付け制度の活用を通じ、内航海運の持続的な発展を図るものである。具体的には、既存の内航船舶に対し、非化石燃料の使用を可能にする機器や、船舶の低炭素化・省エネルギー化に資する機器の導入、および船舶の非化石燃料化への転換を促進する実証事業を行う事業者に対し、事業の実施に必要な設備設計・工事費、船舶検査費などの一部(補助率1/2以内)を補助する。今回採択された事業は以下の通りである。
【新規採択事業】
・事業者:旭洋海運株式会社
・事業名称:499GT貨物船への新省エネシステム・AIによる航行最適管理システム搭載による省エネ実証事業
・事業概要:以下の船舶技術等の実証を行う。
[1] 舵に備え付けたアクション舵とプロペラの低騒音設計推進システム
[2] JIT航行中での低燃費運航をAI航行管理システム
(注)アクション舵は、推進効率向上のため左右にプロペラ後流を整流・減速させ、プロペラの翼面圧力の均一化・軽負荷化を実現し、プロペラ効率向上、低振動化を可能にするものである。また、入港予定港湾に到着するのに最適な速力に調整することで、機械的な低燃費運航(JIT航行)を実現する。さらに、本件の中で燃料消費削減の主動転換となる航行最適推奨ルートを、海象・気象データに基づきAIが提示するシステムである。
本文書は、国土交通省海事局海事・環境政策課が実施する、令和6年度の補助金制度「内航海運の省エネ・非化石化推進事業費補助金」の公募結果に関するものである。本制度は、内航海運における二酸化炭素排出削減および船舶の省エネ格付け制度の活用を前提として設計されている。対象となるのは、実証事業を通じて非化石燃料への転換や省エネ機器の導入を行う事業者である。
- 自社の運航ルートにおける気象・海象データと、AIによる航行最適管理の連携可能性はどの程度あるか?
- 現在運航している船舶の省エネ格付けにおいて、向上させるべき技術的課題は何か?