米国核安全保障局(NNSA)における運営管理契約での項目別管理の活用
NNSAの運営管理契約における契約項目(line items)の導入状況と、建設プロジェクトへの適用実態について報告する。
米国核安全保障局(NNSA)は、各拠点において業務遂行や建設サービスの下請けを含む包括的な運営管理(M&O)契約を伝統的に採用してきた。2014年より、NNSAは特定の取り組みの可視性を高める目的で、個別の契約項目(ラインアイテム)を一部の契約に導入した。契約項目は、契約全体の範囲内で政府が調達を求める個別に識別可能な物品やサービスに関する情報を捕捉するものである。
2014年の導入以来、NNSAによる契約項目の使用は限定的であり、特に建設プロジェクトにおける契約成果物の分離に関してはその傾向が顕著である。2026年6月時点で承認済みの実績ベースラインを持つNNSAの資本資産プロジェクト21件のうち、M&O契約内で個別の契約項目として扱われているのは5件である。また、小規模プロジェクト1件と旧契約下のプロジェクト2件が、個別の契約項目として完了している。NNSAの担当者はGAOに対し、ある拠点における少なくとも2件の建設プロジェクトを個別の契約項目として追加することを検討中であると述べた。
現時点でM&O契約内に個別の契約項目が含まれている建設プロジェクトは以下の通りである。
・Uranium Processing Facility(2プロジェクト):Y-12 National Security Complex
・Savannah River Plutonium Processing Facility(2プロジェクト):Savannah River Site
・Power Sources Capability:Sandia National Laboratories
GAOがインタビューしたNNSA関係者およびM&O契約担当者によれば、契約項目を用いることで調達データの透明性を高めることが可能となる。また、高リスクかつ高額なプロジェクトに対して、個別の契約者報酬計画やパフォーマンス評価を作成することも可能になる。
本報告書は、米国核安全保障局(NNSA)が各拠点で締結している「運営管理(M&O)契約」を対象としている。この文書は、NNSAが2014年から導入した「契約項目(line items)」という管理手法の適用状況を評価するものであり、2026年6月時点の承認済み実績ベースラインを持つ資本資産プロジェクトを前提条件としている。GAO(米国会計検査院)による分析に基づき、連邦政府の調達管理およびパフォーマンス評価の枠組みについて記述したものである。
- 自社の調達や業務委託において、個別の成果物やサービスを識別可能な単位で契約項目化しているか?
- 高リスクかつ高額なプロジェクトに対して、個別のパフォーマンス評価や報酬計画を策定しているか?